2006-01-01から1年間の記事一覧

謎の散歩者

今日も謎の散歩者となる 最近何度かパトカーと遭遇するが バクがいなかったら職質されているだろう まあ 考えてみればバクがいなかったら こんな時間に散歩なんぞしないんだが 昼 墓を磨いた そして 花を供え 線香を焚き 手を合わせる 父親も母親も動けない…

死んだような朝に

死んだような朝に 死んだように帰る 事務所の忘年会に出席し 食っては呑み 呑んでは寝て 起きては食った 胃袋がいくつあっても足りない 一年前に釣った鱒の輪切り揚げカレー味が美味かった ちょっとレアなスペアリブも美味かった 酢豚じゃなく酢鶏も美味かっ…

成果は?

やはり ふたり笑って終わりました 考えてみれば2年間 この場所でソロをやっていなかった ステージに座ってギターを持った途端 いろいろ思い出した けれど どんどん忘れて歌った きっと誰も聞いてなくても歌えるだろう 自分の歌がこの地下室に響くのが心地よ…

政風会リハ2

大雨の中 直枝君が またやってきた お互い生真面目なもんで 前日まで練習をする はて その成果はいかに 二人が笑って終われればいいことにしよう そんな練習 雷鳴にバクは吠え続けていた 直枝君

クリスマスの日に

クリスマスの日に 木こりがケーキの崖をのぼる サンタは反対側で 夢を見ていた 背負った袋が雪になり 水となって海に流れてしまう夢 目覚めたら 26日になっていた 木こり サンタ

輝くマンション

クリスマスの習慣はない から 子供の頃もサンタに興味はなかった 親父がいっつも無理して 焼き鳥屋の鶏モモを買ってきたのが まあ 特別なことだろうか こんな日に ひとりで近所の巨大スーパーに行った 子供用の遊技場でUFOキャッチャーをする 取れそうで取れ…

政風会リハ

直枝くんがやってきた 12月27日に赤坂グラフィテイで 何をやるか の相談 世間話やバカ話に終始するが なんとかリハをする いいギターをもっていやがる いい声をしている と かなり状況は不利 だが 楽器じゃない 声も気合いだ と居直る 限界を知りつつ 違う可…

カステラ

朝 頂き物のカステラを食った 勢いよく食って 一本の半分まで食ってやった 誰もいないし 文句も言われないし 口の周りベトベトにしながら 底の紙についたザラメは 指で丁寧に削ぎ落として 食った なぜそんなにカステラに立ち向かうのか というと 小学生の頃 …

LPOに出る

昨日も新宿 今日も新宿 本日は歌舞伎町ど真ん中 あまり来ないが ここは歩きにくい ぼやっとしてるとすぐ人に当たる 当たっていい人とまずい人の区別がつかないから またまた難儀だ 今日は早足の歌舞伎町のエキスパートの後を必死で追った だから 今無事でい…

舞台挨拶

映画の舞台挨拶に行く しかし メンバーは六人 出席は三人 寂しいとは思わないが どこか悲しい 人前に出れば 愚痴は意見になる て 感じ どんよりした夕方

廃墟の庭

どこから来たのか 知らないうちに 庭にアオギリが二本 そびえ立っていた 母は早く伐ってくれというが 幹が青く 今は無理 東に朝陽を遮るように立つから 母親はなかなか目覚めないでいるようだ 大きな葉がばさばさと 風もないのに落ちてくる 今年中にはノコを…

不思議な薬局

一間もない ドア二枚分の入り口を開けると 初老の男と少し若い白衣の女性が 薬棚を要領悪く整理していた 客は母親と二人だけなのに やけに狭く感じる 院外処方箋を渡して 汚い椅子に座ると どうも落ち着かない 視界の片隅で なにやら 音もなくふにゃふにゃ動…

感謝!

誕生日をこんなに祝ってもらった犬は この世に一頭でしょう 主はかなり嫉妬にかられながら 代筆 どうもありがとうございます とさ だからといっちゃあなんですが 3連続画像を 性懲りもなく バカなもんで起きないびっくり起きたまた寝た

9歳の誕生日

今日はバクの誕生日 9歳になった だから いっぱい写真を撮ってあげよう でも かなり眠そうだ 相変わらずの写真嫌いか 犬の9歳といえば 人の53歳くらいか しみじみする この子の母親は10歳で死んだ 発狂したように痙攣して あっという間に硬く冷たくなった そ…

機械が待ちくたびれて

機械が待ちくたびれて 沈黙を装いつつもうなっている そんな夜が何晩も続くと さすがに罪悪感 大根おろしを納豆とシラスにかけて 2杯飯を食い やろう と 思うと寝てしまう 尻尾の方の大根だったので 辛すぎて 眠気が来た しまった と起きると 散歩の時間 し…

走る棺桶

羽田空港の肥大化で 煩雑になった京急は いつか 走る棺桶と化すような気がする 開かずの踏切を避けて 土地者しか知らない道を行っても 踏切は開かず 車のすぐ前を 猛スピードで電車が飛んでゆく様は 恐怖を通り越して 壮快感さえ感じる そんなに急いでどこへ…

人が見えない時間に

一日のうちで 一番人が見えない時間に 富士山を見た まだ明るさを残す冬の夕暮れ時 でも 確実に夜が浸食し始めて まず 人を見えなくする 電信柱の陰が やけに深い距離を伸ばして 歩道を照らす街灯は弱々しく 排気に揺れる 母はこんな時 一歩現実から足を踏み…

今年最後の満月の夜に歌う

今年最後の満月の夜に 吉祥寺で歌う MioFouは何度 (といっても 今年二回目だけれど) 演奏してもに緊張する 楽団の爆音サウンドとは違って 二人だけしか音を出さないから その二人もめっきり少ない音なので 鼻の毛穴が見えるくらい 静かに聞かれてしまう し…

インストアイベント

久しぶりに 土曜日の渋谷に車で殴り込む 何度も若者を轢きそうになったが 無事レコファン前に辿り着いた 駐車場のおじさんがニヤニヤ腕でバッテンマーク 背丈がありすぎてここには入りません と 急いで楽器を降ろし 東急第2パーキングへ また殴り込みだ こ…

月は電柱の陰に

寒い日だ こんな日に限って郵便局に行ったり 銀行に行ったり トイレットペイパーやティッシュを買ったり そして 東スポを買って病院へ行く 主治医さんが何やら話がしたいというので 兄も呼ぶ 実際 ひとりでは心細い 大体が決断を迫られるようなことばかりな…

あっと驚く

12月2日のインストアイベントのリハをする が あっと驚いた クジラさんの黒髪が‥‥‥ 鈴木K一の銀髪が‥‥‥ 30周年の祭りが終わったからといって そこまでするか って感じ 「おまえもスキンだぜ」 うーん それにはのれない すね毛ぐらいは剃れるけれど しかし二…

またまた緊張か‥‥‥‥

MioFouのリハをする 12月5日吉祥寺スター・パインズ・カフェで演奏するため 相変わらずの緊張で 弦が上手く押さえられない 歌の音程が上手くとれない でも やります 開き直った自分の姿を見てみたい みなさんも見て下さい さぞやおっかしいオヤジだと思う そ…

完全に取られる

テレビを見ながら ふと寝ちまったら バクがいない 階下のスタジオのソファにまた寝ているのか と思って 服を脱ぎ自分もベッドに潜り込もうとしたら 完全に取られている しかも ど真ん中だ そりゃ人間が気持ちよい布団なんだから わからなくもないが ここは心…

宴の後

終わった かな もう 最後まで 謎は解けなかった 何故 こんな高い所にいるのか 何故 サインなんてするのか 何故 弁当を二度も食わなくちゃいけないのか 何故 血が出るほど弾くのか 何故 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

デイドリーム イン デイルーム

もうすでに 頭の中に 領域を区別化する細胞はない 何もかもが混沌として 流れるままに身体に命令を下している同居人のMさんの介護認定調査の立ち会いで 病院へ行く もう冬の陽が差すデイルームで三人 静かに話す全ての質問が三度目くらいか 自分の時は先に答…

飴がなめたい

朝 親父の部屋に行き 冬服を選ぶ どうしてもちゃんとした服を着て 築地に行きたいらしい ずっと車で 降りれば車椅子だというのに 適当に選んで持っていったら 「これは死んだトシオのズボンだ」 と言って怒った トシオ叔父さんは30年以上前に死んだ父の弟だ …

そして今日は

大阪公演だ 淡々と日々は過ぎる すぐお正月だな と新幹線の椅子で思った このホールはでかい だから汗が出ない心地よい場所だった でも 明日朝早く親父を病院に連れて行くので 食い倒れることもしないで最終で帰った 東京はひたひたと 冷たい雨が降り より …

蜂を食う

名古屋公演だ 終わって蜂を食った なんか 面白いことしてあげようと 蜂酒の中の蜂をまるごと食った 口の中で足が刺さる 頭は堅めでカリカリしている 問題はお尻 蛇腹のお尻は思ったより伸びるし ふくよかだ で 中には酒でとろけた何かがあったけれど 味は無…

病室からの富士

病室からの富士は 平坦な町の果てに ある 虚ろな瞳にも 浅い息にも関係なく 夕暮れには 冠雪した尾根を 朱に染めて あれが日本一高い山なのか と思うと より小さく見える 病室からの富士

釣る 都留

都留で 釣る CXドキュメント撮影で 釣りを選んだ しかし 午後からだったせいか 最初の1時間は当たりも無し 場所を変えてみる カメラマンのクイタくんが これはだめかも と思ったか思わなかったか わからないが 「釣りの醍醐味って何ですか」 とカメラを向け…