2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

寸足らズボン

明日のためのジーンズを買ったら この微妙な長さ 店で立って計った時は いい感じだったのに 家で履いてみると いつもこうだ 洗うともっと縮むのか なんか明日 行くのが嫌になってきた でもそれでは登校拒否に近い 志しに反する行為 少し考えよう 今は一日エ…

永遠の青年達

The Suzukiのリハだ 久しぶりに三人に会う 久しぶりでもない左の人もいるが みんな永遠の青年達だ 家族を持とうが 子供ができようが 痩せようが 太ろうが 見事に初めて会った時と 印象が変わらない 彼らが無理して 昔に戻ろうとしているのか とか勘ぐってし…

髪を切り、染める

築地市場から恵比寿まで 東京メトロは乗り換え一回 なのにすごく遠く 歩く 大江戸線はシェルターか モグラの都市か 手塚治虫の「火の鳥」で 未来はナメクジの世界になっていたが モグラの世界になるのかもしれない と思った で、恵比寿では髪を切り、染めた …

日曜のバク

陽がまだ昇らない 朝方の散歩が 最近 真っ昼間になってしまった 何かと騒がしいせいか 夜の睡魔に耐えられなくなった おかげで バクは毎日金色に輝いている まだ誰も起きていない 薄暗い町中を ひっそり散歩するより 春の陽射しが道に跳ねる 暖かい中を歩く…

アニマルズを聞いて デッドを聞いて

アニマルズを聞いた しかもディランの曲 粗野でいい 思い入れがなくていい さっぱりしているが 気合いを感じる そのまま デッドの1971年海賊盤を聞く これもいい ガルシアは客を煽るようなことはしない じわじわとバンドの内側から盛り上がってきたものを 聞…

一昨日の立て看板が忘れられない

一昨日の立て看板が忘れられない 奥多摩から日原鍾乳洞への山道入り口に 立っていた看板 「平成十五年三月十一日、奥多摩町の道路(日原しょう乳洞方面)の ガケ下で二〇歳代から四〇歳代までの女性の手足首や太いバリバリの 黒髪が発見されました、 を見か…

昨日の工場が忘れられない

昨日の工場が忘れられない 青梅線の終着駅、奥多摩のすぐ裏に 巨大な工場 つぎはぎだらけの外観 人気の無さ 継続するうなり 何を製造しているのかなんて 全く興味ない ただ 川沿いに剥き出したその面構えが 夢の入り口のようだ 少し離れた吊り橋から見ると …

光のシャワーを浴びてしまったオレ

久々の釣り 今年初釣りだろう 不思議な管理釣り場だった とにかく川沿いを歩く 歩く ゴロタ石の上をぴょんぴょん歩く 曲がりくねった渓谷沿いにはずっと集落があるが 人の気配がない でも 鎖につながれた犬に すっころんだ姿を見られたから 住人はいるんだろ…

aa、じゃない、ああ‥‥

日記が追いつかない いっそのこと 未来を書いてしまおうか‥‥‥いや ちゃんと後戻りします

ミオフ−の練習をする、が

4月8日のライブにむけて 初めて練習をする ミオさんがここに来るのは 十数年ぶりではないのか 駅が様変わりしていてわからなかったらしく 電話をしながらやってきた バイオリンを持って玄関に佇む姿は 先生という感じだった でもバクは先生にも吠える しかし…

The SUZUKIのCDができた

品番noteron 1001 定価¥3,570 それが新生メトロトロン第一弾CD しかも二枚組だ さんざん プロレスラーみたいだとバカにされてきたThe SUZUKIという名も 今ではすんなり自然に聞こえるようになってきた と思うのは自分だけか それでもいいや 正真正銘のイン…

イチゴは牛乳と砂糖を入れて

イチゴをまるごと食う習慣がない イチゴは牛乳と砂糖を入れて 平たいスプーンでつぶして食う ひとつひとつ それは丁寧に むぎゅ〜 と時間をかけてつぶすのだ よそ見などしようものなら イチゴは床に飛んでゆく バクの御馳走になるしかなくなる 子供の時から…

海岸通りで首を吊る

いくら澄みきった青空も この通りでは見えない 首都高速の灰色の腹が見えるだけ いくら飛ばしても この通りでは速く走れない すぐ赤になる信号と 巨大なトラックに 道を阻まれる 親父はよく助手席で ひからびた指をこすりながら イライラしていた ゆるくなっ…

空に浮く

初めて 空に浮いた 湿板写真の原画というのか 透明の板に自分がいる 摩訶不思議な気分 これがパンフになるという 軽々しく 小狡くて 優柔不断で オチョ−シモノなのに この写真にすると 重々しく 威厳があって 頑固で 賢く見える ふと いいのかなあ こんな嘘…

高架下の鳩に吠える

朝が随分はやくなった おかげで愛犬バクは陽射しに目を細めている 眠る時間帯が一周してしまったのか 夜11時に就寝、朝6時に起床という生活 なんだか恥ずかしい気がするのはなぜか 6時過ぎの散歩はまだ息が白いが 陽射しがすぐ白さを消してくれる 高架下の街…

銀座に影だけを落として

どうも親父のところへ行くと すぐに家路に着きたくない 兄がいっしょなら くだらない世間話でもして 時間をつぶし、今まで居た空気をはらい飛ばして さっさと帰る 普段 それほど世間話などしないのに よくもまあ 最近は話をしている 何かの悪態が一番効果的…

小さな岸辺

この小さな岸辺は 川でもなく 海でもなく どぶでもなく コンクリートの堤と金網で囲まれた 運河にある 少し下降すれば 鉄でできた水門があり その先は海だ その海はモノレールのトンネルと 造船所で狭く曲がりくねりながら 東京湾につながる だから岸辺に波…

もしもし、もしもし

もしもし、もしもし 電話線がゆれる もしもし、もしもし 誰もでない電話 風の音も聞こえない 屋根の軋みも聞こえない ただ黒く 醜い鴉の奇声が 塀に跳ね返る お前に名前はあるのか ないのなら静かにとぼけて キョロキョロしていればいい もしもし、もしもし …

夜中、風呂を洗う

夜中、風呂を洗う なんて燃費の悪い日常だろう と考えながら 裸足になってジャージを膝までまくり 泡を飛ばした 大体この風呂桶は大きくて深い 死体なら三体は納まるだろう なんて馬鹿なこと思いながら 泡を流した 朝方の散歩を終えて 六時半頃 今はもう明る…

廊下

この家は廊下でできている 部屋はあるのだけれど間仕切りが不確かだ 北玄関から南の庭に突き抜けるこの廊下は ミミズの消化器官だ ある時は客人をその強力な消火液で溶かして庭に吐き出す そのせいか 庭には名も知らない立派な木が 二階の屋根の雨樋までとど…

面会謝絶

母を連れて父のもとへ 母の歩みはよりいっそう遅くなった ふと気がつくと はるか後ろを歩いている 普段共に歩くことなどないから おいおいと思う 歩こう会とかいうのを主宰して 鷹取山など登っているはずなんだが こっちが速過ぎるのか とにかく歩いたり止ま…

今日は冷たい雨の朝

今日は冷たい雨の朝 もっとじゃんじゃん降ればいいのに 頼り無い雨粒が冷気を着込んで 葉にとまる だけど きっと 誰かはそれをむかい入れ 一歩 春に近づく雨として 傘もささずに 歩くだろう