2006-06-30 巨船 東扇島へまた 撮影にゆく 防波堤の鉄柵にもたれて 何気なく海を見て下さい と 言われても なかなか何気なくが なんかあるになっちまう 煙草とか吸うのもいいですね 風が強くて ジッポーでも火がつかない やっとついたと思ったら みるみる灰になってゆき 火種が指に近づいてくる フィルターだけの煙草を海に捨てて ちょっと沖を見たら 巨大な船がゆっくり動いていた 寸胴で 尻切れトンボのその巨体に なにが入っているのか 全くわからない ただ 音もなく ゆっくりと 太平洋へと向かっていた 波もたてずに