血を採られた

薬を待つ

午前中 自分のかかりつけの病院へ薬をもらいに行く
もう 27年間も飲み続けているということは
死ぬまで飲むのか 
主治医は 何代目だろう 数え切れない
今の先生は クールな美人 だが色気はない
「異常ありません」
「じゃあ いつものように二ヶ月分出しておきましょう」
だから異常はないんだってば と心でつぶやく
「あ そうそう そろそろまた血液検査しときますか」
う ここの吸血人は注射針を打つのがあまり上手くない
「あっ はあ」
「ね 半年経っているし これ持って採血室行って下さい」

やはり痛かった
刺してから血管を探すかのように 少し動かす
血を三本も採られたから 午後のミーティングは遅刻だな