2006-07-24 再び 舞い戻ってしまった廊下は 二ヶ月前と変わらない 枯れた流木のような父を背負って 階段を降りなくてもういいんだ 目の色を伺いながら 話さなくていいのだ 山のように積まれたティッシュを片付けなくていいんだ でも 気持ちよく湯船に浸かる姿はもう一度見たい 腰の無くなった白髪をもう一度洗いたい 肩胛骨の飛び出た背中の汗を拭いてあげたい まだまだやりたいことはあるんだぞ