また走る

禁煙車の灰皿

行ったり来たり とにかく走るしかない
良くなったり 悪くなったりに 
一喜一憂している暇はない
同じ景色の中 今日も 走った
しかし 走っているうちは 安心なのだ
ふと この道を走らなくなる日が来るのか
などと 頭をよぎるけれど
一瞬にして 青い水門から 東京湾へ消えてゆく

いつのまにか 借り物の禁煙車に
堂々と どんき・で買った灰皿が 置かれるようになってしまった

湾岸の道を今日も走る