死んだような朝に

死んだような朝に 死んだように帰る
事務所の忘年会に出席し 食っては呑み 呑んでは寝て
起きては食った
胃袋がいくつあっても足りない
一年前に釣った鱒の輪切り揚げカレー味が美味かった
ちょっとレアなスペアリブも美味かった
酢豚じゃなく酢鶏も美味かった
美味いと感じるのは かなり幸せを弄ぶことができる
時が経つのも忘れて 朝になった
H澤君と山手通りに立ち 全然来ないタクシーを待った
晴れて輝く空に カラスも飛ばない
やっとタクシーをつかまえて 帰路に着く
途中 H澤君を降ろして 死んだように家に着く
バクも深い眠りの中にいたから 散歩はなし
みかんを一個食って幸せな冬のベッドに潜り込んだ



寝たか?