2007-01-14 日曜日のいろんな空 日曜日にはいろんな空がある 路上生活者の上に狭く 長く輝く空は 一瞬の日溜まりを落とし 彼の瞳を開けさせる 普段は吹きすさぶ風を遮る段ボールの中から出ようとしないけれど この一瞬は土の上を舞っている 廊下の突き当たりの小さな窓から もっと小さな空が見える 建ち並ぶ住宅を 優しく押しつぶさないように輝く 広大すぎて虚ろに感じるのは 空き地の空だ この側を歩く時 虚の柱が見える 空に向かって どこまでも高く 虚の柱があるのだ だから 空き地には入れない 狭い空 日曜の空