この窓の部屋に座ると やたら眠くなる
丁度１年前 よく洗濯が終わる時間まで ここで寝ていた
顔なじみの看護士さんと挨拶を交わしながら
不思議な 安堵感と羞恥心が混ざり合った気持ちが沸いてきた
また やってきてしまいましたよ
築地の深大寺蕎麦かき揚げを ガソリン臭い道路っぱたですする
小さな喫煙可能なコーヒー屋へ入る
何も変わってないのに少しびっくりする
椅子も高いし決して居心地がいい喫茶店ではない が
ここのコーヒーは地味で好きだ
病室に戻ると親父は寝ていた
明るいあの窓の部屋に座る すぐに睡魔がやってきて夢を見た
何も思い出せない夢を見た
窓
