もう走らないか

この道をもう走らないかは知らないが
しばらくは来ないだろう
何度となく行き来した道の 凹凸は身に染みて
何度となく視界に広がった光景は目に焼き付いた
都会が切れる道沿い 右からの海風が今日も強い
兄は二日酔いでやってきて 退院の手伝い というか
親父の相手をしてくれた
しばらく父に部屋を明け渡すことにする
トイレなど何かと便利な部屋だから
これから流浪の住人となるわけか


昨日のその道