2007-07-15 品川で一回転 品川で子供のように一回転して タツノオトシゴになった 何よりもこの生物が好きだ この場合 バクは生物には入らない 家族である タツノオトシゴはなぜにいつもじっとしているのか ずっと昔からこんな風体で 水の中を漂っているのか それは50数年生きてきただけの人間にとって脅威である そして 彼女はクリオネだったのか 半ば透明な身体が優しく何かを訴えるように 動く 知らない世界に行ってしまいそうな 危うさを秘めて 変な形の鮫が天井に張り付いて 休みながらこちらを見ている 散々打ちのめされて水族館を出たら 一回転しようと言われた 彼女は手放し オレはしがみつき 品川で一回転した日は終わった タツノオトシゴ 天井の鮫