先を越される

谷からの山

ビルの中の釣れない釣堀で 火がついて 釣りに行く
本物の川魚を やっぱり釣りたいので管理釣場へ
中央道に鮮やかな白い富士 幸先はかなりいいんじゃないか とワクワクする
朝8時に到着するや否や 買ったばかりの毛ばりに糸を通そうとするが
なにしろ遠視乱視 なかなか通ってくれない 
やっとのことで準備完了 音をたてて流れる川を見る
魚は釣って下さいよと ウヨウヨ泳いでいる が 寒い
背中にホッカイロをはっつけて いそいそと川辺に下りて ロッドを振る
すぐ釣れるわけがない またロッドを振る 流れが速い またロッドを振る
10投目ぐらいにぐっとアタリ 魚は水面から飛び上がり 逃げた
今日のみんなは元気がいいらしい ちょっと嬉しい気分で またロッドを振る
で またロッドを振る ロッドを振る ロッドを振る しばらくして
彼女が助けを求めてきた でかいのがひっかかっている
しょうがないから針をはずし 本日の釣果1匹目とした
なんだか無口になり 投げやりに投げる が午前中は釣果ゼロ
冷たい握り飯を食って寝ちまおうかとも思ったが ロッドを振る
どーしたことか 諦めてはいけないのだった
午後7匹釣った どれも美味そうだ
午前中の1匹は昼飯にして食ってしまったから 事実上無し
7匹対3匹と子供マスで 辛うじて勝った
腕に残るアタリの感触が心地よい



中央道の富士



やっと釣った