猫を背負う

シバタさん

ひょんなことから社員より猫の数の方が多い会社に行って
鍋いっぱいのおでんをご馳走になる
大好きなぶーを食い 幸せな気分でいると
膝がもぞもぞする 縞模様の子猫が股座に侵入しようとしていた
その子猫は シバタさんと言うらしい
ああ 猫になんで人間の名字みたいな名をつけるんだ
とは思いながらも おいしくおでんを頂いている身
かわいく撫でてみました で はっとした
猫も可愛いではないかと これは愛犬バクに対する浮気か
少々複雑な気持ちで 喉などをいじっていたら 
ふっと膝を飛び越えて 瞬間移動していった
早く家に帰ってバクのマヌケた顔を見たくなった


猫を背負う