病院裏の月

病院の路地裏

病院裏の月は まるく赤かった
夜の路地裏に車を停めて 煙草をふかしながら時間をつぶした
週に三回 月水金と時間の許す限り 送り迎えをしようなんて
なんで思ったのか もちろん出来ないときは出来ないと言うけれど
家でぐうたらPCの前にいるときは 行かなきゃな と思う
そんなに大変なことではないが いつまで続くのか 本人にとっていいのか は
今はわからない
早いとこどっかに線をひかないと 音楽ができないな と
煙を吐き出しながら思った
今頃彼はビニールの血管を躍動させながら 眠っていることだろう



病院裏の月