また犬よりもながく眠る

hirobumisuzuki2006-01-24

朝5時半には散歩に出かける。数日前の雪がまだ所々で氷になった道を、乾いた肉球がみしみしと歩く。
冷たさよりも排便と排尿が彼にははるかに重要らしい。考えてみれば人間だってそーだろー、なんてふと思ったらしんしんと冷えた北風が鼻っ柱をへし折った。
首都高下の細長い公園の鉄柵は朝六時に水を吹き出す。乾いた花壇の土があっという間に水浸しになるから六時前には一周しなければならない。
誰が決めたかわからないが犬との散歩も時間に追われる。
ふたりへとへとになりながら帰ると、やっとうっすら夜が明けてきた。
そして、また犬よりもながく眠った。