夜明けが少しずつ、夜にくい込んでゆく

hirobumisuzuki2006-01-25

夜明けが少しずつ、夜にくい込んでゆく。
一番星が鴉のような黒い木の側で、輝く。
見えない海は空き地の金網越しに、寄せては返しているのか。
冷たいトタン屋根で猫がすっころんだ。ようだ。
今なら誰も起きてない、誰も見ていない、そんな場所。
居心地が良すぎて、また眠れない。
徘徊する三日月に寄り添う名も無き星、
風が地中を這う時、輝きを増す。