立ち寄る場所はいつも同じ

ランディーの目

さあて、と思い何かしようと考える。
のんびりもいいが、罪を感じるほどは心身に悪い。
しかしなんにも出ない時は、屁もでない。
また煙草。犬が寝ながらむせかえるほどに部屋はもうもうとしている。
この寒いのに窓を開けろ、って、、、、、、、、、仕方ない。
おかげでますますなにも出なくなった。
携帯で麻雀ゲームをする。
携帯に四暗刻をつもられた。
こんなくだらないことで天を仰ぐこともないが、天井を少し見た。
すると、右下から鋭い視線を感じる。
呆れ果て、無能を見透かしたような視線を感じる。
机の上のランディ・ニューマンの視線だ。
「Living Without You」を初めて聞いた高校時代を思い出した。
「Cowboy」をまんじりともせず聞き入り
「I Think It`s Going To Rain Today」の声にうっとりした、そんな日々。
なぜか無性に音楽をしたくなった時代。
「屁ぐらい出せ!」
ランディ・ニューマンは視線で言っている。
立ち寄る場所はいつも同じ。
だからわざわざ見える所に、ランディ・ニューマンを置いておく。