髪を切り、染める

山ちゃん、ともちゃん

築地市場から恵比寿まで 東京メトロは乗り換え一回
なのにすごく遠く 歩く 
大江戸線はシェルターか モグラの都市か
手塚治虫の「火の鳥」で 未来はナメクジの世界になっていたが
モグラの世界になるのかもしれない と思った
で、恵比寿では髪を切り、染めた
子供の頃から 髪を切られていると 睡魔が来た
気がつくと 頭を押さえている母がいた
舟を漕ぐのは 海か川にしろ と言わんばかりのあきれ顔で
さすがに今はいくら気持ち良くなっても眠りはしない
しかし たまに ぐがっ と 鼻が鳴ったりして
鼻をすすってごまかす
きっと 気づかれているに違いない
シャンプーも心地いい
完全無防備で仰向けになって頭を洗われるなんて
赤ん坊時代の自分の意識が呼び戻されるようだ
小さな美容室だが ここはとっても安らぐから
髪を切るのが好きになる

画像は右が神の左手を持つ山ちゃん 左が仏の左手を持つともちゃん
いつもありがとうです