2006-04-21 海のロボット ロケハンの下見で 川崎東扇島に行く こんな空は滅多にないだろう ということで カメラも回した 富士が遥か彼方 陽が沈むところに 大きい姿でいる 雲は低く 乱雑に垂れ下がり 風は四月にしては冷たく 強い どんどん変わってゆく景色の中で 自分だけが置いて行かれる それは結構 気分がいいものだ 景色から落ちこぼれてゆく自分は 意外な人間だったりするかも 小さなクラゲを一匹見つけた 海面を死んでいるのか 生きているのか ふわふわと 漂っていた 対岸の 海のロボットは 段々 影になっていった