築地から大森へ まるで河岸のように 転院決まる
親父は手を合わせて ありがたや だと
そんなに自宅が嫌なのか ま 本人が安心するならば それでよい
おまえが来ると痰がひどくなる と書くから なんで と聞いた ら
嫌だから
そう書かれても なあ
煌めく汐留の夜景を背にして 腕を組むしかない
オレの存在は 半分この老人によって在るのだから
などと つまらないことを思ってみる
もちろん 思ってみるだけだ
それ以上のことは考えない
ああ こんな日記を書くヒマがあるんだったら
詞を書けー って 誰かが叫んでるな きっと
なんにも降りてこない日々が続くよ
コーヒーを飲む