2006-09-02 許して旅行 罪深き旅行 伊豆は待っていてくれた つかの間 頭のあちこちにある締め切りを忘却 できるか と 思ったら いえいえ 無理 どっかで考えている トンネルに突っ込むと しばらく何も見えない が 少しずつ 濡れた壁や 煤けた灯りが見えてくる 浜辺に座ると 日陰を探す 濡れた足に砂がつくのが 嫌だ 鳥肌がたつくらい だから二十年以上この旅行をしているが 海で泳いだのは 四回くらいか ひとりで 漁師村をウロウロする 神社の蝉がうるさい 早く 帰れ と 啼いている 蝉 ひとり浜辺で 神社の曲がった木