古い部屋

祖父と祖母の肖像

親父に自分の部屋を明け渡してから バネの出たぽんこつのベッドに寝ている
頭の上には誰かわからない写真が2枚 反対側には祖父と祖母の絵が2枚
こちらを必ず見ている だからか どうも寝付きが悪くなった
ベッドは常に右に傾き加減で 寝返りをうつと落ちるのは必至
なかなか慣れなくて面白い
この古い部屋は陽が出ると もう眩しくてしかたない
で 目をつぶってしまうから寝てしまうのか 朝に騙されてないか と思う
障子の向こう側を たまにネズミが走る
しかし スタジオでオレ布団でバクと寝るよりはましか
しばらくは この古い部屋で 彷徨う亡者とともに寝るしかない ね




古びた窓



古い部屋