ついに木の枝を切る

風通しのよい家

ついに木の枝を切る
隣の工場から優しく苦情が来た
ネズミの木の小さな花が フロントガラスに積もって困る という
確かに木は半分以上隣にある しかしこれは素人技でできることではなかった
早々に植木屋さんを呼ぶと 小雨の降る中3人でやってきて
ばっさっばっさと 切っていった
「死なないぎりぎりに切っときましたから 3、4年は大丈夫っすよ」
差し出したコーラをグビグビ飲みながら 自慢げに言っていた
おかげで家が恥ずかしそうに丸見えになったよ




枝のない木