何を燃やすのか

何を燃やすのか 錆びた缶が土に埋まっている
ちょうど駅へ行く信号待ちの場所 気になってしようがない
ただ 何度も立ち止まる所だが 燃やしてる姿を見たことがない
しかし缶は煤だらけ 中に何かの灰が溜まっている
この無機的でなく有機的でもない景色が この町には似合う
自分の足がいつも どちらかに踏み入っているのが心地よい



消却缶