乗り換えて一服

ちょっと3服

昨日のアルコールが残っていて、身体ん中が底無し沼状態で起きたら
16時過ぎだった。
15時に事務所で曲間決めの日程。
こんな時いつも感じる。あーもうダメだ、謝って謝り倒すしかない。
でもあがく。あがけばあがくほど、ことは上手くいかない。
トレーナーを後ろ前に着た。髪の毛がぐちゃぐちゃだ。
もう随分遅刻なんだから、少し遅れてもいい。コーヒーでもいれて飲もう。
湯沸かしの蓋が落ちて大きい音をたてる。
そこら辺に転がっている服を考えもなしに着る。
煙草をくわえたまま飛び出る。
電車が来ない。故障で遅れているというアナウンス。
京急にしては珍しい。
空の客を奪おうと無理なダイヤにしているのでは、などと余計な心配をする。
で、バスに乗り換えるために降りた駅で、ふっと時が上滑りをした。
氷の上を滑り歩くような制御の効かない上滑り。
このまま今日に突入してはいけない気がして、ちっぽけなコーヒー屋に入る。
遅刻しといて、より遅刻するという信じられない行為。
でも、いいんだ、こうやって生きてきたから。
誰もが違う時間を持っているはずだし。