昨日の工場が忘れられない

奥多摩工場1

昨日の工場が忘れられない
青梅線の終着駅、奥多摩のすぐ裏に 巨大な工場
つぎはぎだらけの外観 人気の無さ 継続するうなり
何を製造しているのかなんて 全く興味ない
ただ 川沿いに剥き出したその面構えが 夢の入り口のようだ
少し離れた吊り橋から見ると 煙りを吐いているのがわかる
春の晴れた夕空は そんな白い煙りを あっという間に消してしまうから
ますます時間は止まって この景色に違和感を与える が
網膜に焼き付いて 離れなくなることも確かだ
きっとまた ここへ来る 
そんな予感を 確信した