指甘海老2008

近しい人たちと蕎麦屋で遅い新年会を開く
刺身の盛り合わせの中に 甘海老を見た
指が疼いてたまらなくなる
蕎麦湯割りを一杯呑んで すぐちゅるんと吸い込み
海老の頭を指に差し込んだ
指甘海老2008である
さして周囲の人々は驚かない もう慣れっこか
しかし記念に撮影してもらう と
顔も その日着ていたセーターも 甘海老色をしていた
悔しかったのは数に限りがあったこと
出来れば 十本の指に差し込みたかった 次を期待しよう



指甘海老2008