2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

29日の朝方

4年に1度の 29日の夜 いくら春だと騒いでも 寒さは残っていた 彼女は餅を焼くように ストーブに手をかざしていた 手をかざす

時計

この時計は ずいぶん人知れず立っている 時を教えてくれるのでなく 過去を忘れさせてくれるように 込み入った町の端っこに立っている 何時かな と見るのではなく もうこんな時間なんだ と過去を清算する時計 錆びついた短針がギイギイ言いながら でも 確実に…

距離

Mio Fou 録音 本日はかなり大きめのダンボールドラム しかし低域はあまりなし 楽しそうに叩くミオさんが羨ましい 2人しかいないこのスタジオであるけれど いつも思う この距離感はなんだろう と 誰が決めたわけでもない 自然とこうなってしまった対角線上のM…

春でしょう

始発に乗って駅を降りると 外はまだ暗い そういえば最近 車に乗らなくなった 鉄の塊と動いていると 何かと面倒だし 歩けるところは歩いて 電車で済むなら電車で ということか しかし 始発は久しぶり まだ冬かと思って暗い道を歩いていると こころなしか 東の…

始まり 徐々に そしてついに

始まり 徐々に そしてついにはまったかも 三日目ともなると些細な表情の違いがわかる 研究対象ではなく愛すべき孫となったのか 寝ている間 ベランダに出て煙草を吸っていたら でかいジェット機が着陸態勢をとっていた 風はまだ冷たいがどことなく春が近くに…

徐々に

午前中 母を連れて病院にゆく ここんとこさっぱり楽器に触れていない日々が続く 病院から帰ってすぐまた 孫の世話にゆく 触れてなくても妙に充実した日々なのはいかがなもんか なあ この日はミルクも飲まず ウンチもせず ほとんど寝ていてくれた 充実ではな…

屋上の遊戯場

百貨店の屋上の遊戯場はなぜか冬が似合う きりっとした冷たい空気が 錆びたボルトや剥がれ落ちた鉄の肌に容赦なく それら名も知れぬ動物の乗り物は キイキイと悲鳴をあげているようだ 彼女はゴンドラに乗りたそうだったが たかだか数メートル高くなるだけだ …

始まり

子供を見てくれ と娘夫婦が言うので 朝10時から孫の世話にゆく いつもは一家で店を切り盛りしている家で 孫はお店の2階に寝かされて安全らしい が どうもインフルエンザが蔓延して そこにはおけないということで呼び出された 12階の新居から東京タワーとジ…

初ドーム

初めて東京ドームへ入った 扉が回転している 入った瞬間 気圧の変化で耳がふさがった 地下に降りてケンタッキーとホットドッグを食う 腹もいっぱいで席に着くと 嫌な予感 眠気だ 場内が暗くなり 人々がざわめくと 轟音が鳴った ポリスの始まり 爪より小さい…

御食い初め

御食い初めだというので 新居に母と呼ばれた もう100日なのか まだ100日なのか ほとんどピンと来ない が 孫らしくなってきた 毎日毎日見ているわけではないから 会うとき未だに緊張する それを察するのか 孫の眼は知らないオッサンを見る眼 しかしきみは娘が…

活発な Mio Fou です

ついに東京でも Mio Fou はまたライブをします。詳しくはツンしてください。

幸せなきみを

幸せなきみを見たいと思って 今コーヒーをいれる 幸せなきみを感じたいと思って 食事をする 幸せなきみに触れたいと思って 朝起きると 大きな背中でトーストを焼いている 白い壁にもたれて 傾いてゆく船のように また眠る 次は本当に起きるだろうと 送水口

誤摩化し

父を風呂に入れた 1番風呂が好きな父は前日誰も入ってないさら湯でも嫌がる ここは誤摩化しが必要だ と思い 秘湯厳選炭酸湯信濃ゆずの香りを入れる 気持ち良く胸まで浸かっているではないか うまく騙されてるな 歯の無い笑顔がかわいい とさえ思える 「出る…

録音は順調

Mio Fou の録音は順調に進んでいる またもダンボールドラムがいい音を鳴らしていた 今日は美尾さんの希望でハーモニカを吹く 適当なハーモニカなら得意だが フレーズがある ブルースハープでフレーズは吸ったり吹いたり 吹いて吹いて吸ったりと 目が遠くなり…

雪の日曜日に豆を食う

雪の日曜日に豆を食った 50数個はかなりいっぱいだと思ったら かるく食えた それ以上食いたかったが やめる 朝方の雪も 昼過ぎには小雨になり 町は ポタポタと 水滴の落ちる音に包まれていた が 今日は 一歩も外へ出ないと決意していたので 窓から景色を見る…