2006-01-01から1年間の記事一覧

果てしなく

続く 空へ 向かう 螺旋 螺旋

うっっ

寝取られた バク ♂ もうじき九才

札幌は晩秋

ちょっと煙草を吸いに 千歳空港の外へ出てみたら かなり冬に近い寒さだった 窓外の景色に緑はない ただ枝だけの針葉樹が 空に突き刺さっている 痛い空は薄青く出迎えてくれたようだ 今日でライブも二回目 やり飛ばして ビール2杯飲んで寝た ラーメンも サー…

こんな日には

こんな日にはやっぱり行ってしまう場所がある モノレールが走る運河の堤防 病院二つをはしごして いろんな手続きをして 自分の字の汚さに嫌気がさし 見ず知らずの人間から事務的な話を延々と聞かされ 今年ももう終わろうとしているのに 自分のことや 楽団の…

影になった二人

朝方は眠そうなので 真っ昼間に散歩 とはいっても いつも眠そうではあるが こっちの都合だ さすが11月の日差しは気持ちが良くて 二人とも 影になっちまった 公演のベンチで弁当をひろげる サラリーマンの前で ウンチをする でも 影だからいいでしょう ゴルフ…

髪を切ったり入院させたり

いつもの美容院で いつものように髪を切る が 予約時間が11時30分という早さと 髪の色をちょいと赤黒く というのがいつもと違っていた しかし 頭と肩を揉まれるのは気持ちがいい つい うっとりと 眠りの中に入り込みそうになる で 自宅に急いで帰り 同居して…

またまた遅刻

午前中 母を病院へ連れてゆく 待ち時間2時間 診察5分 あっという間に午前中は終わった 軽薄な計算では 少なくとも駒込のスタジオに 14時には着けるだろう と考えていたのが大間違い 竹橋インターは断続渋滞8キロ 11月早々 世間の人は忙しいのか 着 15時半だ…

疲れて帰ってもバクは

疲れて帰ってもバクは 散歩を待つ 今日は許せ とおべっか使ってみたところで 意味はなし 11月になる前に 夜中の散歩でもしましょう まだ葉は緑 街灯の光に艶やかに 笹は小さな風に音をたてている そんな静かな夜 当然のように誰もいない 二人だけが歩く 何か…

透明な壁

リハ初日 スタジオを右と左に真っ二つに分ける 透明な壁があった これがなかなか手強い 意思伝達がうまくいかない 私語も聞こえない ということは こちらの私語も聞こえないということ ペラペラしゃべくりながら 演奏する だから なあ〜んにも覚えられない …

本当に死体はあるのか

柘榴の木の下には本当に死体が埋まっているのか 柘榴は本当に人間の味なのか この家には二本の柘榴の木がある 玄関脇と庭に一本ずつ 庭の柘榴はよく実をつける ぱっくりと割れて なんとも言えない 玄関脇の柘榴は 母が言うには50年ぶりに実をつけたという そ…

築地へ

親父を築地の病院へ連れて行く こちらの病院で携帯酸素ボンベを持たされたが どーすりゃいいんだ 「苦しかったらこの目盛りを少し上げて下さい」 と 言われても こっちは運転している 何事も起こらないことを願おう それよりも 携帯酸素ボンベと車椅子を併走…

またひとり‥‥‥‥

足が弱いから 普段二階になど登って来ない母が 午前0時にやってきて言った 「Mちゃんの様子が変なのよ いつもと違うの」 と言う 見に行くと 同居している大工のMちゃんは 同じことをうわごとのように繰り返し 寝床をゴロゴロして 柱に頭をぶつけたりしていた…

柿の種と鰻丼

夜 最近 眠気に勝てず 柿の種を抱きながら 椅子寝しちまう おかげで 夕飯は 晩酌もしないのに柿の種だ ポリポリと食いながらテレビを見ていると まずバクが ドタッと寝る さあ 飯を食わなくちゃ 何食おう って 考えているうちに オレが寝る ピーナツを食うと…

夜は誰のために

夜 7時頃 親父の所へ 新聞配達 したら むこうを向いたっきり 遅すぎたのか いや そんなこともないだろう 心が読めない 何しろ書いてくれないし‥‥‥ 腕を組んで考えたが わからない と ベッドの足元を見たら 昨日持って帰るはずの洗濯物が転がっていた ビニー…

試写会

ドキュメンタリー映画の試写会に行く いろいろあったようだが あまり変わった印象はなかった もちろん よい とか よくない とかでなく ただ気になったのは 日比谷野音でのオレの髪型 バブルガム・ミュージックか モンキーズか だ 秋のツアーでは どーしよー‥…

夕闇に病む

ずっと 母は夕方になると具合が悪いと言いながら 飯を作っている とうとう昨日は それもままならず 近所の病院を走り巡った が 初診時間はすでに終了ばかりで 今日改めて行ってみた 簡単な問診で終わり 薬をくれたが 病名はわからず こんなんでいいのか と思…

曙橋はどこだ

白井さん司会のテレビに出る が 半分以上ザ・スズキのライブ演奏であった で 曙橋にあるというライブ・ハウス しかし なかなか辿り着けない あの頼りになるクジラさんと一緒だったのに お互い何か大きな勘違いをしていたようだ 10分前には近辺にいたというの…

野球だ

待ちに待ったナイター草野球だ 天気もいい が 夢の島球場は 海っ風でちと寒い ウォーミングアップを十分しなければ 突き指なんてしようものなら みんなの笑い者である なんと先発を仰せつかる この蚊も止まりそうな遅い球は バッタバッタと 内野ゴロの山を築…

人前結婚式

従兄弟が人前結婚式をするというので この家代表で出向く なにしろ 誰も出られないので 仕方がない 一張羅の黒服を着て 受付で祝儀を出したら 同じポケットから 「会葬引換券」が落ちた 靴で踏んづけて隠して 事なきを得る この服も季節を問わず 悲しいとき…

全滅の家

汚くて 毛だらけのスタジオを掃除してたら 親父の所へ行く時間がなくなってしまった まあ 近いからリハの休み時間にでも行こうと思っていたら 母親の具合も悪くなった 兄とクジラさんを残して ハンドルを握る 母親の1時間の点滴の間に 親父の所へ 母親のこ…

こうして夜明けの月に照らされて

こうして夜明けの月に照らされて 歩いていると 変わらない景色に安心する 多分 安心した途端 景色の一部になっているんだろう そーすると 不安定な歩幅も安定し 何を見るわけでもなく バクに引きずられることもなしに 海からの冷たくなった風を感じ 疲れや後…

京都凡情

昨日マカロニのまま 風呂にも入らず寝てしまった ロビー集合15分前に起き出して ざばっとシャワーを浴びる どーせ同じ上着を着るのだから 細かいこと考えても仕方がない 5分遅れでロビーに行ったら 何やら観光の相談をしている 錦小路通りという市場に行きた…

京大西部講堂の埃は

京大西部講堂の埃は 昭和の臭いがした それはまさに自宅に積もる埃と同じ 土よりも軽く 砂よりも湿っぽい あっという間に 服はマカロニウェスタンの臭い これは歌う人は大変だ と思った リハも無しに 突然の出番 夏のフェスティバル経験で 気持ちは過剰に興…

つぶしがきかないことを知る

つぶしがきかないことを知る ファンクラブイベントという一日 30年以上音楽をやってきて 少し初めて後悔した 絵を描いても汗が出るだけで 似ても似つかない肖像になってしまった 描かれた方すいません トークだって途中眠くなってしまった やはり 黙々と演奏…

リハーサル

ずっと 小さな汚い部屋の中で ひとり 音楽を作ってきたから リハーサルは好きな方だ ただ最近 すぐに弾く指が痛くなる 軟弱な傾向にある身体を なんとか懲らしめて強くしないと ピックなんぞ持って誤魔化さないよう とは思うけど このマメ破けたら投球にかな…

こうして並べてみると

こうして並べてみると 眼鏡ケースもバカにできない 知らないうちに増えてゆく 塵と違って 待ち望んでそこに在るところが 可愛い 年に一度 夏の海でしか使われなくても やたら最近引っ張り出されているものでも 光沢は 同じだ ピアノの上の鉛筆削りも 早く譜…

オレにインタビュー〜♪

まさか またここに来るとは思わなかった 相変わらず 座り心地の悪いラウンジだ もちろん 宿泊したことなんかない この白金Mホテルに いまは語れない嫌な思い出があるばかりに ついうっかり 定刻より5分前に着いてしまった とっても 優等生なミュージシャンだ…

むむ‥‥‥‥

朝八時 また親父から電話 今回は何を言いたいのかわからない 聞きだそうとすると 切れる で すぐまたかかってくる いろいろ言っても 雑音に紛れて切れる それが30分間に5回 こっちから病院に電話してみたら 何でもないという はてな 夕方行って聞いてみたら …

勝手に決定

何もしないで テレビばかり観ている つい一週間前は 大変だったじゃないか ともうひとりの自分がほざく でも 今何もしないでいるのは事実 このまま放っておくと 往生際の悪い大往生か どこか プルンとさせなければ だな だから決定したmetrotr-on-line 2006 …

電話の声

朝八時 電話をとったら しばらく無音 そして ガサガサっと声が聞こえた 「は や く し ろ」 1音1音の発声の合間に長い呼吸音 でも はやくしろ と言っているのはわかった 親父だ 今日は築地に連れて行く日だが まだ3時間も前 まだ 間に合うから9時に行くよ と…